
毎年2月、3月になると車検切れの車両を運転していたというニュースを時折見かけます。
2月、3月は年度末ということもあり皆さん忙しくされています。
うっかりして車検切れということも珍しくない話となっています。
けれどその≪うっかり≫で通常よりも面倒な手順を踏まなければいけなくなったり、無駄な費用がかかってしまったりすることもありますので車検の満了日よりも前に車検を完了できるようにしましょう。
では実際に車検切れをしてしまった場合どのような手順を踏めばいいのかを今回は解説してまいります。
車検切れってどういう状態??
車検切れとは?
よく話に出る車検切れがどういう状態なのか、という部分から解説をしてまいります。
車検切れとは、道路運送車両法という法律で規定されている自動車検査登録制度の有効期限が切れた状態のことを言います。
自動車登録制度といわれてもピンと来ない方も多いかと思いますが、皆さんが普段「車検」と呼ばれているものがこの制度です。
つまり、車検の有効期限が切れた状態のことを「車検切れ」と呼んでいます。
車検切れという状態になってしまっただけでは処罰の対象にはなりませんが、車検が切れた状態、もしくは車検証を紛失した状態の車で公道を走った場合は法律違反となり罰則の対象となってしまうため、車検切れにならないように注意をしましょう。
一般的な車検期限は新車の場合は3年、2回目以降の車検の場合は2年毎となっています。
しばらく車検をしてないなという方は1度ご自身の車が車検切れになっていないかご確認ください。
自賠責保険が無保険の可能性もある
車検が切れていた際に気を付けなければいけないものが「自賠責保険」です。
保険なんて関係ないでしょと思う方もいるかもしれませんが、任意保険とは違い、自賠責保険は対人賠償を目的とした保険で加入は義務となっています。
その為保険の期限が切れている状態も法律の罰則対象になってしまいます。
車検と自賠責保険は更新タイミングが同じになりやすいので、どちらかの期限切れに気づいたときにはもう一方も有効期限が切れていないか必ず確認を行ってください。
車検が切れた状態や無保険状態の車で公道を運転するリスク
先ほども触れましたが、車検切れの状態で公道を走行した場合、処罰の対象になってしまいます。
具体的にはどのような罰則が起きてしまうのか、内容を確認しましょう。
車検切れのまま公道を運転したときの罰則
まず処罰には行政処分と刑事処分の2パターンが存在します。
違反点数6点と30日間の免許停止処分が科せられてしまいます。
前歴がもしある方であった場合、免許停止ではなく免許取り消し処分が下る可能性もあります。
6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。
刑事処罰を受けてしまった場合前科が付いてしまいますのでご注意ください。
ちなみに…
先ほどお伝えした車検切れと有効期限が被りやすい自賠責保険ですが、この自賠責保険が切れている状態で公道を運転してしまうと以下の処分が下されます。
免許停止期間30日→90日。
懲役年数は6カ月→1年6カ月
罰金も30万円以下→80万円以下
悪質と判断された場合:交通刑務所に入らなければいけない可能性あり
全体的に処罰は重くなってしまうので十分にお気を付けください。
車検が切れた状態で事故を起こした場合
車検が切れた状態で人身事故を起こしてしまった場合、行政処分、刑事処分ともに罰則は厳しくなります。
車検切れによる走行の処分にプラスして責任の度合いに応じて違反点数が大きくなります。
責任が軽い場合は13点、責任が重いと判断されると20点となってしまいます。
道路交通法や自動車運転死傷行為処罰法という法律に基づいて、懲役刑等の重い処分が科されることになります。
さらに自賠責保険も有効期限切れということになってしまっていると、事故による保証は全くでない為損害賠償金などはすべて自己負担となってしまいます。
事故を起こす起こさないに限らず、車検や自賠責保険の有効期限には十分に注意をしてください。
車検の有効期限が分からない…という時は?
車検証は車載義務がありますが、ドライバー以外の方がいざ車検証を探そうとすると中々見つけることは大変です。
また車検日を確認するためだけに車検証を取り出すというのも手間がかかります。
車検の有効期限に関しては車検証を確認する以外にも方法があります。
車検ステッカーを確認する
車のフロントガラスに貼り付けられている車検標章、つまり車検ステッカーはフロントガラスの内側に前側から見やすいように貼り付けることと法律によって定められています。
軽自動車と普通自動車では若干デザインに違いはありますが、フロントガラスにある車検シールを確認することで有効期限の満了日・満了月を確認することが可能です。
有効期限がいつか分からない方はこちらを確認して次回の車検日を超えないように車検を受けるようにしましょう。
2023年7月3日以降に車検を行う場合はこの車検証の位置が「前方且つ運転者席から見やすい位置として、フロントガラスの運転者側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置」となります。
簡単に言うと運転者席側の上端となり、右ハンドルの場合は座席側から見て右上の位置に車両ステッカーを貼る位置が変更となります。
2023年1月から電子車検証が導入されました。
この電子車検証の導入により、車検証そのもののサイズが小さくなりました。
さらにそれだけではなく、アプリをダウンロードして情報を登録することで、車検満了日を含めた今まで車検証に記載されていた内容がスマートフォンやパソコンから確認できるようになりました。
車が手元にない状態でも車検切れかどうか確認できるようになりました。
軽自動車の導入はまだ先になりますが、今後は車検切れが起きにくい仕組みになっているので活用していきましょう。
車検切れの車は車検ができないのか?
車検切れには要注意といわれていますが、車検がきれてしまったら車検は受けることができなくなるのか確認を行ってまいりましょう。
車検切れの車は車検可能か
車検の有効期限が過ぎていたからといって、車検を受けることができなくなることはありません。
また車検を受ける際に特別な書類を提出しなければいけないということもありません。
だったら車検が切れても特に費用や面倒は増えないというわけでもありません。
先ほどから話している通り車検の切れている車両では公道を走ることができません。
つまり車検が切れた状態では車検場まで車を持っていくことができません。
車検の切れた車を車検場まで持っていく方法
車検切れの車を車検場に持ち込む方法は大きく分けて2種類となっております。
①引取納車サービスで車検を受ける
いわゆるレッカー対応となります。
レッカー代の費用が通常の車検費用に上乗せされてしまいますが、その分楽に車検場に持ち込むことが可能です。
中には無料で引き取りにきてくれる場所もありますが、車検切れが理由のレッカー対応は行っていないという場所もありますのでしっかり確認をしてから依頼する工場を選んでいきましょう。
②仮ナンバーを発行する
レッカー代の費用が上乗せされたくないという方は仮ナンバーの発行がおすすめです。
お住まいの地域の市役所や役場で手続きを行うことができ、その日のうちに発行をしていただくことが可能です。
発行手数料はかかりますが、レッカー車を呼ぶよりもはるかに安く車検をおこなうことが可能です。
仮ナンバーの効力は日数・行先含めてとても限定的となっています。
そのため車検切れの車を車検する場合は、車検日を決めてから手続きに行くことをおすすめ致します。
仮ナンバー発行時に必要になる書類関係は以下の通りとなっています。
・車検証
・運転免許証
・印鑑
・自賠責保険証
以上4点となります。
自賠責保険証は効力のあるものでなければいけないので、もし自賠責保険証の有効期限が切れていた場合は短期間だけでも加入をしてから、仮ナンバーの発行を行いましょう。
車検が切れてしまう前に更新を
実際車検が切れてしまうと色々と面倒なことが増えてしまいます。
いざ車検をしたくても車を動かせずに予定よりもどんどん後ろに予定を動かさざるをえなくなってしまいます。
そういった面倒がないように車検は有効期限内に受けることを強くおすすめ致します。
「でも早いと損をするって聞いたことあるし…」という方に車検を受ける最適なタイミングをお伝えいたします。
車検は満了日30日以前に受けると日数を損してしまいす。
満了日30日以前の車検は、車検を受けたその日から有効期限が始まるため、早く受ければ受けるほど損をすることになります。
逆に30日以内の場合は有効期限が延長されるので、お得に車を乗りこなすことができます。
その為車検を行う目安として有効期限の1ヶ月-2ヶ月ほど前に予約は済ませておくと余裕をもって行動ができます。
さらに早めに予約をすることで別の店舗の相見積も取ることが可能になるので、ご自身にとって納得のいくプランや工場をきちんと選ぶことができるようになります。
まとめ
今回は車検切れしてしまった際の話を行ってまいりました。
もちろん、車検切れになってしまった車を廃棄することも可能です。
しかし、お気に入りの車であった場合は車検切れしてからでは、費用含めて高くついてしまいます。
3月は車検の対象者が1年で最も増える月となっています。
車検の有効期限を忘れてしまったという方は今一度ご自身の車の車検満了日を確認して安心したカーライフを充実させましょう。
「車検の速太郎 足立店」では車検切れのお客様も受け入れております。
仮ナンバー発行中の期間はとても限定的です。すぐにでも予約を入れたい方はぜひ「車検の速太郎 足立店」のホームページを確認してみてください。
24時間365日好きな時間に予約を入れることができる予約システムですので簡単に予約を取ることが可能です。
もちろん電話受付もおこなっておりますので、お気軽にお問合せください。
さらに!今回はそれだけではありません!普段まとまった時間が取れないという方にも安心してください。
「車検の速太郎 足立店」の車検時間は最短45分!ほんの少しの隙間時間にも車検が可能となっております。
また2人体制で車検を行う上に立合い車検を実施している為、お客様にとって必要な部品を交換しています。
ディーラーなどでは次回まで持たないという理由でいろいろな部品を交換するため費用が高くなりやすいですが「車検の速太郎 足立店」ではそのようなことはありません。
もし車検を検討されていらっしゃる方がいましたら「車検の速太郎 足立店」にぜひお問合せください!